受賞者一覧

CIL大賞
2021年実施 第一期CIL審査結果
※五十音順

内野 三菜子 Minako Uchino, MD PhD
日本医学放射線学会専門医(放射線治療)医学博士
日本医師会認定産業医/米国Performing Art Medicine Certificate
日本カリヨン演奏家協会代表理事
元々は自分の楽器の演奏機会が広がるような仕組みを、と思って応募しましたが、プロジェクト採択者の方々との交流から、これまで気にはなっていたけれども踏み込めなかったタスクに一歩踏み込むことができました。それがこのプログラム自体のダイナミクスであり、強みであり、イノベーションなのだと思います。そしてそのようなプログラムで賞を頂けたことを大変光栄に思います。
Arthealth
従来、芸術家の実演活動における健康問題に対する懸念は、当事者からも外部からも指摘されつつも、芸術そのものの持つ、美なるものへの追求を最優先する性質と、不安定な雇用形態や従来からの慣習が優先される社会的な要因などが複雑に組み合わさった結果、直接的な改革の意識あるいはニーズというものは決して高いものではなかった。 昨年からのコロナ禍にあって、観客と出演者さらには地域住民の健康と安全を守りながらの芸術活動という新しい視点が注目されるようになった今は、芸術家の健康問題に対する従来の考え方が変わる絶好のチャンスでもある。 芸術家の健康問題に取り組みながらその活動を社会が支援すること、それにより芸術活動の長期的な発展を期待することは、芸術家および芸術に携わるあらゆる人にとってより長期的な実りが得られるものであると考える。芸術活動の裾野から頂点まで、これまで看過されがちだった芸術活動における健康問題の解決策を、医療の視点と協働することで新たな枠組みとして構築し、芸術活動全般のさらなる発展ならびに持続可能な芸術活動を支援する社会そのものの成熟を目指したい。

甲賀ゆうこ Yuko Kohga
クリエイティブディレクター
この度は素晴らしい賞を頂き誠にありがとうございました。 受賞を契機に、ややともすると混沌とした時代、そして工芸やものづくりが危機にあるなかで、自分に何ができるかを模索しながら、これからも継続して研究・実践に励んでいきたいと、想いを新たにしています。 プロジェクトを評価して頂けたこと大変嬉しく思います。また、この場を借りて『MISSIGLINK』プロジェクトにご尽力頂いた多くの方々に感謝申し上げます。
失われた超絶技巧の復活 ロストテクノロジーを求めて
本プロジェクト「Missinglink : ミッシングリンク」は、忘れ去られた歴史のなかに埋もれている工芸技術や文化を発掘し、“失われた繋がり”を探求・記録し、それらを伝えることで、様々な史実やストーリーを浮き彫りにしミームとして未来へと伝えていくプロジェクトです。 技術は積み重なりながら発展していくものであり、ひとたび発見された新たな技術は記録されて未来永劫伝えられていく・・・我々はそんな風に思いがちですが、なかには途中で断絶してしまったものも数多くあります。数十年前の技術でも詳細な記録が伝わっていない。昔の人にとっては一般的なことでもいまでは再現できず、記録にも残っていない。 そのような工芸技術は現代のテクノロジーを持ってしても解明することができないものが多数存在します。 技術革新がこれほど進んだ現代において、なぜ、再現することができないのでしょうか。 「現代人が作れないものを、昔の人は作っていた」。これは素晴らしいロマンですが、その一方で先人たちの生み出した技術や技法をおろそかにしてきたことに気付かされます。 そのように歴史の中に失われてしまった伝統技術を復活させ再び活性化させるためのエコシステムの構築が本プロジェクトの目標です。

高殿円 MADOKA TAKADONO
作家・漫画原作者 『トッカン 特別国税徴収官』『上流階級』『富久丸百貨店外商部』『コスメの王様』 産経新聞日刊連載中
PHOTO (c) Bungeishunju
時代が大きく変わろうとしているいまだからこそ、動ける人間がもっと積極的に動かなければならないと強く思い、プログラムに参加しました。作家として今まで積み上げてきたスキルを伸ばすだけではなく、人と人、ジャンルとジャンルのハブのような役割を担えればと思っています。ありがとうございました。
伝統芸能フィクションスター計画
日本の伝統芸能版ローザンヌコンクール+国立大学が題材のアニメーションを作り、フィクションの力で伝統芸能のスターを作り上げ、とかく行き詰まり感のある伝統芸能分野を世界の若い世代へ向けて輸出、コンテンツビジネスとして成功させる。
バレエがフランスで生まれロシアで円熟期を迎えたように、日本の伝統文芸も海外の力によって第二のフェーズを迎えるべきである。そのために自分がここで精力しなければ、文化の継承だけでなく、日本に関心をもつ世界中の若者がチャンスを失う。文化は人の歴史であり、人を救済する優れたシステムでもある。クリエイターを名乗るのであれば、ここで心身ともに文化芸術に奉仕するターンがあってもよいはずだと考える。